stara dnevnik

はてなダイアリーで書いていたものを移行しました

自分語りです。

昨日親父から2年ぶりくらいに電話があって、今入院していて余命半年だと言われた。親父の声はかつてとは違いちょっとたどたどしくはなっていたけれど、話すことは親父らしいしっかりしたことだった。自分が往くにあたっていろいろ手続しないこととかあるから、と。


親父は6年前に再婚していて、私も弟も独立していたし相手の人があまり私たちと連絡を取りたくないような雰囲気も出していたこともあって親父とはほとんど連絡を取らずにいた。というかまあぶっちゃけてしまえばあまり連絡してくれるなと言われていた。メールくらいはやりとりしていたんだけど、ここ1年くらいは返信もなくて、それでも知らせがないのはいい知らせくらいの感じでいた。


うちは母親も癌で死んでいて、そして父親も癌で往こうとしている。私も癌で死ぬのかなあと漠然と思ったりしている。親父が死ぬことに関しては、連絡を取らなくなって以来覚悟していたところがあったので、正直に言えば既に死んだと思っていたところもあったので、あと半年あるということで逆にほっとした感じがある。やっと親父と話ができるなあと思って。


母親が死んで一人になった父親を私は支えてあげることができなかった。父親が他に支えを見つけるまでの間、何もしてあげられなかった。今ももう私にできることはないと思う。もっともっと、親父を支えてあげればよかった。一緒に香港に旅行した時、もっともっと楽しく過ごせればよかった。今となっては後悔の念しかない。母親が死んだ時も同じことを思ったのに、私はまた同じことをしてしまった。


「ずいぶん変わっちゃったから会ったらびっくりするよ」と親父は言った。2年前にも電話でそう言っていたから相当痩せたのだろう。考えてみれば親父の年はじいちゃんが死んだときと同じ。あのころのじいちゃんみたいなのかな。週末に会うのが怖い。そして会ったら多分本当に実感するのだろう。失うことを。