鞍馬から貴船へ
階段を昇ってもしばらくは山登り。振り向いた向こうには比叡山が見える。
少し行くと霊宝殿があるのだが、素通りしてさらに山へ。途中にあるのは義経公息つぎの水。
前通った時は確か水が飲めたはずなんだけども。
さてこの辺からの写真は殆どボケ倒してたりするわけで。薄暗いのと疲れて上手く構えられないのとで散々だ。一人だからカメラを構えることが多かったんだけど見れる写真なんてわずか。
そして上り。今日は天候のせいか他に山に入ってる人はあまり見かけないのだけど、そのわずかな人たちに抜かされまくる。いいんだ。自分のペースで上れば。一人なんだから。
やがて見えた背比べの石。
このあたりが頂上付近らしい。ここからは下りが多くなるからだいぶ楽だ。とにかく上りでさえなければなんとかなる。
振り返る
誰もいない。
次に行き当たったのは僧正が谷不動堂
牛若丸が鞍馬天狗に出会い兵法を修行した場所はこの辺りらしい。すぐ近くには義経堂と呼ばれるお堂がある。
奥州衣川の合戦で自害した義経の魂がこの山に戻り遮那王尊として祀られているとのこと。
死んでから800年を超えて未だにこうやって人々に思い起こされているというのはすごいことだ。私がここで死んでもきっとすぐに忘れられてしまうだろうな。
ここから先は木の根っこが露出した道になっていて、木の根道と呼ばれている。
雨のあとなのでぬかるんでるし根っこは滑るし2年前にここを通ったときに隣にいた人のことをまざまざと思い出すし。
そしてとうとう奥の院に到達。
奥の院魔王殿
中に入りたかったけれど、白装束の軍団がお経を上げていたので外からお参りだけ。
そしてあとはひたすら山を降りる。
センチメンタルな気持ちになりたくて来たのに、あまりに道が悪すぎてそれを気をつけるだけで進めてしまう。内側にこもるには外的刺激が多すぎる。一歩進むことが全てになる。そうか、もう忘れることができてるのかもしれない。俺、この山を降りたら…
川が見えた!もう終わる。上書きももう終わる。
あああああ終わったあああ!
西門
多宝塔からここまで1,893m歩いた!コンクリートの上に出たら膝ががくがくしてきた。しかしまだ終わらない。
続く。