stara dnevnik

はてなダイアリーで書いていたものを移行しました

松島・円通院



瑞巌寺の前を通って歩いていくと、円通院の前へ。





入る気はまったくなかったんだけど、入口で客引きしてるおじさんが「ミシュランで星が付いた」とかなんとか言ってたのでうっかり立ち止まってしまった。





ミシュラン観光ガイド(フランス版)で2つ星を取ったことがあるとな!そう聞いたら入りたくなるもんです。円通院は仙台まるごとパスのクーポンが使えます。300円の所250円で入場。


山門から入るとすぐ左に縁結び観音というのがあって、そこに縁結びこけしというのがたくさん置いてある。同じ大きさのこけしがずらーっとあるのはちょっと怖いので写真は撮らず。
そしてその隣には「雲外天地の庭」という石庭がありました。



「地の庭」側から「天の庭」側を眺める



「天の庭」は「七福神庭園」ともいわれ、「天の庭」は松島湾内に実存する七福神の島を仏の庭に表した庭園…らしい。


続いていくと右側に本堂があります。



本堂「大悲亭」



円通院は、臨済宗妙心寺派の寺院で伊達政宗公嫡孫である光宗公の菩提寺です。光宗公は非常に優秀だったそうですがそれ故政権安定を目指していた江戸幕府に警戒されていたといいます。19歳という若さで亡くなったのは毒殺されたのではという説もあるそうです。その光宗公が江戸納涼の亭として使っていたものを、死を悼んだ忠宗公が移築したものがこの「大悲亭」なのだそうです。
現在はここが本堂になってます。中では数珠作りなんかもできるようになっていますがとりあえずお庭を見て回ります。


本堂を通り過ぎるとバラ園があります。





そして奥まった所にあるのが、光宗公の霊廟「三慧殿」です。1646年建造。





建物は国の重要文化財です。中には光宗公の騎馬像が納まる厨子があります。





厨子には支倉常長が持ち帰ったバラが描かれていたり、他にもハートやクローバーなどの模様が入っていたりと西洋風味。鎖国していた幕府には「伊達家の御霊廟だから」と申し立てて開けることはなかったそうです。その結果3世紀半もの間公開されなかったとか。そうなのかー!


三慧殿の横には禅林瞑想の庭という杉林があって、人が他にいなかったこともあってなんだかのんびりした時間を過ごすことができました。
どのお庭も本当に綺麗で、もっと緑のある季節とか花の咲く季節にもう一度訪れたいですね。あと紅葉の時期にはライトアップもしているそうです。うん、秋に来よう。